ゴーストスロッター 第66話
「へぇ・・・・ そんなことが・・・・」 「ああ。 あいつら、とにかく勝負すんなの一点張りでさ。 話になんないからそのまま店出てやったよ。」 「・・・・・・・・」 前日の日高・真鍋と優司とのやりとりの詳細を聞き、悲しそうな顔をしながらうつむく小島。 それに気付き、慌ててフォローに入る優司。 「わ、悪かったよ小島・・・ ちょっとダークなトーンで話しすぎたな。 もちろん、あの二人に対して本気でムカついたりしてるわけじゃないんだよ。 なんだかんだで、俺のことを心配して言ってくれてるのはわかるしさ。」 途端に明るい表情へと変わる小島。 「そ、そうッスよ! あの二人だって、もちろん夏目君にトップ獲ってもらいたいはずなんです! でも、やっぱりリスキーだし、それだったらこのままみんなで楽しくスロってた方がいいじゃ ないッスか!」 「・・・・・そうだな。」 「でしょ!? よかったぁ〜、やっぱ夏目君は夏目君だ! 最後はわかってくれるんスもんね!」 「ああ。 悪かったよ。 とりあえずは和気あいあいとやってくのもいいかもね。」 「おお〜っ!! そうッスよ!! まさにそうッス!! スロ勝負は一旦やめて、皆でワイワイやりましょうよ! いやぁ、ホント良かった〜! 日高さんたちも喜びますよ!」 「・・・・・・・・」 ************************************************************************** 23:00。 小島と別れ、一人カプセルホテルへと向かう優司。 「(・・・・・悪いな小島。 でも、あの場でいくら言っても無駄だし、お前にも悲しい思いさせるしな。)」 言うまでもなく、優司はスロ勝負をやめることに対し納得などしていなかった。 あくまで方便として小島に合わせただけ。 「(もう駄目なんだよ・・・・ ここまできたら、いくとこまでいかないと気が済まないんだ・・・・)」 悲愴な覚悟を滲ませる。 「(でも、負けたらタダじゃ済まないのもわかってる。 きっと、しばらくは誰とも会いたくなくなるだろうな。 いや、しばらくどころか下手したら・・・・ なんなんだろう、この感情・・・・ スロ勝負始めた頃は、負けることにここまでビビってはいなかった。 負けたって、これでスロ勝負終わりだな、くらいにしか思わなかったはずだ。)」 自分の中に芽生えだしている不思議な感情に戸惑う。 「勝負」とは、「負けること」よりも、「勝ち続けること」の方が遥かに負荷がかかるもの。 このことに薄々優司は気付きだしていた。 「(とにかく、ここで引き下がることはできない。 明日は乾を探しにいこう。 それで、勝負を吹っかけてやるんだ。)」 軽く体が震えている。 できれば優司も、こんな神経を張り詰める勝負はやめたい。 それが本心なのだ。 しかし、できない。 別に無理矢理勝負なんてしなくてもよいのに、やらなければ気が済まない。 理屈では、「もうこれ以上スロ勝負にこだわっても仕方がない、仲間たちと楽しくスロっていく方が いいに決まっている」とわかりつつも、この数ヶ月間ライフワークとしてきたスロ勝負生活をいきなり やめてしまうことに漠然とした不安・抵抗感を感じるのだ。 とにかく勝負しなければ気が済まない。 勝負できないまでも、勝負に向けて動いていないと気が済まない。 そんな状態だった。 自分のこの感情が奇異なものであると感じつつも、引き下がることができなかった。 「(とりあえず早く寝なくちゃ。 明日は乾を探すために歩き回ることになりそうだし。 話によると、神出鬼没なヤツらしいからな・・・・)」 第67話へ進む 第65話へ戻る 目次へ戻る
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