正統派パチスロ攻略サイト - パチスロ立ち回り講座 | HOME | はじめに | サイトマップ | お問い合わせ |


ゴーストスロッター 第135話



■ 第135話 ■

「昨日の夜、吉田が一人で俺んとこに訪ねてきてね。
  『最後にやりたいことがあるから、勝負が終わっても勝手に帰らず一度集合してくれ。
  絶対に迷惑はかけないから。』って頼まれてたんだ。」

土屋・丸島・柿崎・吉田の4人が連行され、姿が見えなくなった直後、神崎が誰に言うでもなく
話しだした。

「土屋の仲間の言うことだし、罠かなとも思ったんだけど、その時の吉田の目がとても嘘を言ってるよう
  には思えなくてね。
  慎也と相談して、信用することにしたんだ。
  まあ、勝負が終わったら集合するなんてのは、言われなくてもするつもりだったしね。」

一つ大きなため息をついた後、神崎が続けて話す。

「でもまさか・・・・・・こういうことだったとはね。
  警察には突き出すけど、自分を主犯ってことにして少しでも罪を軽くする、なんて。
  よっぽど土屋っていう人間に惚れ込んでたんだな。
  俺たちの知らない当時の土屋には、何か大きな魅力でもあったんかな。
  ・・・・・で、そんな当時の土屋に戻すためには、こういう荒療治が必要だと判断したわけか、吉田は。」

今、目の前で起こった出来事に対して、頭の中での整理がまだはっきりと終わらない一同。

誰も神崎の言葉に付け足したりできず、ただ呆然としていた。

特に優司は、敗戦のショックに加えて起こったこの急転直下の展開に、放心状態となっている。



そしてしばらく沈黙の時が続いた後、神崎は優司の方へ向き直り、こう言った。

「さて、と・・・・・・・ これで終わったね。
  夏目、これからどうするの?」

「え・・・・・・?」

不意に話を振られた優司は、頓狂な声で聞き返した。

「いや、『え?』じゃなくてさ。
  もうこれで、君のパチスロ勝負は終わりでしょ?
  で、土屋たちとも無事関係が切れた。
  彼らは逮捕までされてるんだからね。
  もう好き勝手はできないでしょ。
  ってことは、これから何をするかは夏目の自由なわけじゃん?」

「・・・・・・・・・・・」

「で、どうするの?」

「・・・・・・・・どうするも何も、バカみたいに固執してきたパチスロ勝負に完敗しちゃって・・・・・・・
  仲間のところにももう戻れなくて・・・・・・
  もう何もできないよ。
  また一人ぼっちの、何もない生活に・・・・・・戻るだけで・・・・・」

言いながら、自分のことがどんどん哀れになってきた。
顔をくしゃくしゃにしながら俯いてしまう優司。

だが神崎は、そんな優司に対し、これまでの会話の中で一番とも思えるような優しい声で語りかけた。

「・・・・・・・日高たちのところに戻んなよ、夏目。」

「え・・・・・・?」

「余計な意地なんて張らずに、素直に戻ればいいんだよ。
  夏目はいろいろ考えすぎなんだって。」

だが優司は、神崎の言葉を力無く拒む。

「無理だよ・・・・
  ただ意地を張ってる、ってだけじゃないんだから。
  俺から謝ったって、俺みたいな奴をもう受け入れてくれるわけがないんだ・・・・
  彼らの中で、俺なんてもう仲間でもなんでもないんだし・・・・
  その上・・・・・無様に負けて・・・・・・合わせる顔なんてないよ・・・・・・」

「じゃあ、俺が聞いたのはなんだったのかな。
  幻聴でも聞いたってこと?」

「え・・・・・・?」

神崎は少し間を取り、それからゆっくりと話しだした。

「実はさ・・・・・ 昨日、会ってきたんだよね。 日高に。」

「えッ!?」

「ある人から頼まれてね。
  で、夏目は多分戻ってくることになると思うけど大丈夫?って日高に聞いたら、大喜びしてたよ。
  大歓迎だってさ。
  本当に戻ってくるのかってしつこく聞きなおされたくらいだよ。」

「そ、そんな・・・・・
  う、嘘だよそんなの・・・・・」

「なんで嘘なんだ?」

「だって俺は・・・・・・裏切り者で・・・・・・
  いや、本当はもちろん違うんだけど、日高たち・・・・・・というかこの街の皆から軽蔑されてて・・・・・・」

「ああ、そのことね。
  大丈夫だよ。
  その誤解を解くために、わざわざ日高のとこに行ってきたんだからさ。
  さっき言った『ある人』に頼まれてね。」

「ある人?」

「・・・・・・・・御子神さんだよ。」

「み、御子神・・・・・・・さん!?」

「あの人もほんとお人好しだよなあ。
  見ててあまりにも不憫だし、そもそも自分にも責任の一端はあるから、このまま優司君をほっとく
  わけにはいかない、だとさ。
  昨日俺のところに来て、そう言ったんだよ。
  なんか、夏目が土屋に誘われてるところを見たけどほっておいたんだって?
  そんなことで責任感じるなんて、かわいい人だよね。
  外見だけじゃなく中身も。」

「御子神・・・・・さんが・・・・・」

「あの人は全部知ってたみたいだね。
  夏目が騙されて土屋に取り込まれたこととか、その後もいいようにされてボロボロになってたこととか。」

「・・・・・・・・・」

「一人で苦しんでたんだってね。
  軟禁に近いような状態にされて、妙な噂流されて昔の仲間のところ戻れないようにされて。」

「・・・・・・・・・」

「そういったことを、全部日高に伝えた。
  まずは日高だけにね。
  そしたら彼、今にも泣き出しそうな顔してさ、しきりに申し訳ないことをしたって言ってた。
  そもそも夏目がパチスロ勝負を始めたのは俺達が原因だ、俺達が始めさせたようなものだ、ってね。
  中途半端に煽って協力して、パチスロ勝負に没頭させちまった、って心の底から悔やんでたよ。」

優司の顔が徐々に歪んでくる。
必死で何かを堪えている。

「なんとか俺達を許して欲しい、帰ってきて欲しい、って、何度も何度も言ってた。」

「そ、そんな・・・・・・・
  なんで日高が謝ったり・・・・・・
  そんなことする必要なくて・・・・・それは俺がすることで・・・・・うぅ・・・・うっ、うぅ・・・・・あぁ・・・・・」

ついに我慢できなくなり、嗚咽とともに大粒の涙がこぼれてきた。

「そんなわけ・・・・・・・・そんなわけないんだ・・・・・・・・
  日高たちが悪いなんて・・・・・・・・・そんなわけ・・・・・・・・
  俺が・・・・・・・俺が全部・・・・・・・・悪くて・・・・・・・・・ 」

うわずった声のままそう呟く優司。

必死で涙を止めようと頑張っていたが、次から次へと湧き出る感情を抑えることができず、いつしか静かに
泣き崩れていた。
 

第136話へ進む

第134話へ戻る

目次へ戻る


【換金可能】 目指せ一攫千金! オンラインスロットで電子マネーゲット!


特許取得により「換金」が可能となっている、オンラインスロットゲームサイト「ディーチェ」。

現在新台リリースイベントで大盛況! 前作に比べてボーナス確率はなんと【250%超】!
オール役からのボーナス解除や高確モードからの連チャンは圧倒的破壊力で一気に大爆発の可能性アリ!






【一攫千金】 パチスロゲームが24時間遊べる!1,500円分Ptで景品ゲット!


DXでは本格パチスロ系ゲームで稼いだポイントを電子マネーや豪華景品に交換ができます。
20種類以上のゲームで飽きずにポイントが貯められ、デイリーくじやロト、 EXP(経験値)ランキングなどで長く遊べば遊ぶほどに稼げるチャンスが増大!
今なら1,500円分無料Ptで[楽天Edy]●万円分が即日手に入る!




ページ最上部へ戻る

「パチスロ立ち回り講座」トップへ戻る