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読者ライター【男爵】の記事9



50音から機種を検索


スロッター・ジャズ [ 2015/12/13 ]

読者諸兄ご機嫌よう、男爵です。

訳アリ、過去アリ、協調性ナシ。
人生とは、幾多の選択が続く物語。

触れられたくない傷を持ち、尖り続けた若き頃、いくらか皺も増えた日に、振り返るのもいいでしょう。

今回は過去、さかのぼること10年程前の出来事。
とあるホールを舞台に繰り広げられる、スロットを覚えて間もない若男爵の物語。
いつもより少しだけシリアスでパチスロ成分薄め、それでいて長い話。

「長編になったため分割しましょうか」と管理人クランキー氏にたずねたところ、まとめて出しても問題ないとの返答をいただいたため、前・後編と銘打っておりますが、一挙にまとめております。

それではしばしお付き合いを…
スロット紳士こと男爵の体験談を聞いて欲しい。

 


■ スロッター・ジャズ(前編) ■
「男爵っちって、スロットするの?」

バイトあがりの帰りがけに、先輩の瀧本さんから尋ねられた。
え、まぁ、時々…と、突然の問いかけに少し動揺し、歯切れの悪い返事をする。

瀧本さんはアルバイト先の焼肉店の先輩。
といっても歳は同じ20歳で、身なりは派手めだが物腰のやわらかい、専門学校に通う女の子だ。

その日は休日で、ランチタイムのシフトを終えた後のことだった。

「これから時間ある?」

彼女は続けた。

女性からのこの問いに期待しない男子大学生はいないだろう。
何か楽しいことが起こりそうな期待に、鼻の下を伸ばしながら「暇だ」と答える。

「●●町の『マルス』ってホール、今日の『南国育ち』は出るかもしれないよ。」

瀧本さんはそう言って愛車に乗り込み帰っていった。

…あれ?
デートじゃないの?


その日の夕方、私は『マルス』にいた。

早速『南国育ち』のシマの様子を見る。
おお、確かに出ている。
客付きは8割程度だが、データランプを見てもどれも良い挙動。
設定6らしき台も2台あった。(4号機『南国育ち』の設定6は連チャンの仕方に特徴がある)

私も残っていた空き台で稼働を開始。
結果はショボ勝ちだったが、「『南国育ち』が出る」という情報は確かなものだった。

ここで一つ疑問が出てくる。

なぜ瀧本さんは狙い目台の情報を知っていたのか。
『南国育ち』が強い特定日で広告でも出していたのか。

いや、『マルス』は私も何度か行っているが、南国の特定日は別にある。
特にイベント告知もされていないため、ゲリラ的に設定を入れていた可能性が高い。

彼女自身が敏腕スロッターで独自に設定配分を予想していたのか。

でもそれほどの設定予想ができるならば、時給\750の焼肉店のバイトなどするだろうか。

とすると、彼氏が社員等の関係者で情報を流してもらっているのか。

ありえない話では無いが、普通パチンコ店の設定は店長か設定師クラスでないと知り得ない情報だ。
そんな立場の人間が、そう簡単に情報を漏らすわけがない。
まして彼女自身は打ち手の中にいなかったのだから、メリットが無いだろう。

様々な疑問が頭をかけめぐりながら、私は帰路についた。
明日の夜もシフトが一緒だ、その時に聞いてみよう。





「イラッシャイマセー!(笑顔で舌打ち)」

次の日の焼肉店は妙に忙しく、疑問の解消を待ち望んでいる私は、お客様どもめ恐れ入りますがとっとと帰られては如何でしょうか、と店員にあるまじき意識でバイトに勤しんでいた。

「食後にシャーベット等は如何でしょうかぁ!(バイトに染みついた習性)」

注文とれちゃったよ畜生。
店長(オカマ)が褒めてくる、うるさいだまれ。


なんとか閉店時間を迎え、瀧本さんと一緒に焼き網を片付けている時に『マルス』の出来事を話してみた。

「あぁ、勝てたんだ〜男爵っちよかったねぇ。」

昨日からの疑問をぶつけてみる。
瀧本さんはスロッターなのか。

「いや〜、わたしは全然だよ、たまに触るって程度。」

するとやはり彼氏社員ルートか。
疑問の核心に迫っている気がした私は、そのままの勢いで彼氏がいるのかを尋ねた。

「えっ!? い、いないけど///」

急にうつむいてしまった。
何か悪い事を聞いてしまったか…

どうフォローしたものか考えていると、別のバイト仲間から声がかかる。

「おい男爵! 『彼氏いますか?』なんて、こんなトコで瀧本さん口説いてんじゃねぇよ(笑)」

あ…
いや違うぞ、そういう意図で聞いたんじゃない。

知らぬ間に声が大きくなっていたらしく、店内のバイト達がニヤニヤしながら私たちを見ていた。

「わ、わたし調味料しまってくるね!」

その甘酸っぱい空気に耐えかねたのか、彼女は一人倉庫に入ってしまった。
私も焼き網をまとめてカートに乗せて洗い場に移動すると、興味対象を失った店員もそれぞれ持ち場に戻っていく。

彼女に気まずい思いをさせてしまった。
聞き方をもっとちゃんと考えていれば良かった。

自分の対応を悔やみながら網を擦る。

店長(オカマ)が近づいてきて、訳知り顔で「彼女のことを知りたいのね、でもあのコのためにも場所を考えて」とか言い出す。
絶対勘違いしてるのに、言ってる事は合ってるから余計に腹が立つ。

今日はもう彼女に聞くのはやめよう。


肩を落として店を出ると、バイトの後輩(メスゴリラ)が近づいてきた。
勢いよく接近する霊長目ゴリラ属にそっくりな後輩(メスゴリラ)に備え、思わず武器になるものを探す。

「男爵さん、今日瀧本さんに告ってたでしょー♪」

下品な笑みをうかべて聞いてくる。

よしこれだ、適度な大きさの石を握りこんだ私に、後輩(ゲスゴリラ)は一枚のメモを差し出す。
そこにはメールアドレスが書いてあった。

申し訳ないが、君の気持ちに応えることはできない、さぁ森へお帰り。

脊髄反射で断ろうとすると、

「これ、瀧本さんのアドレスですよ。 ちなみに下に書いてあるのはウチのアドレスでーす。」

ウホっ!?
手の中にある石をその辺に捨てて、メモを奪い取る。
そこには瀧本さんの携帯アドレスと、その下によくわからない不可思議な文字列が並べてあった。

ありがとう後輩(キャンディーコング)、ゴリラなどと言ってすまなかった。
こうして街灯から離れて片目をつぶって距離をとると、なんとなく愛嬌のある顔に見えなくもないじゃないか。

後輩(個性派女子)に礼を言い、その夜は緊張しながら正座して瀧本さんにメールした。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

件名:
男爵です

本文:
後輩(個性派女子)ちゃんが気をつかってアドレス教えてくれました。
今日は突然変な質問してごめんなさい。
『マルス』の設定を何故知っていたのかが気になって、あんな質問をしてしまいました。
またシフトが一緒になった時にお話しさせて下さい。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

件名:
瀧本ですよ〜

本文:
おー男爵っち、わざわざありがとう(^^)
ちょっとびっくりしちゃったけど、わたしの方こそ気まずい思いさせてごめんね。
わたしは『マルス』でもバイトしてるんだよ。
でも設定を知ってるわけじゃないんだ、実はね…

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜





私の疑問は一応の解決をみた。
瀧本さんは『マルス』でもバイトをしていたのだ。

では、なぜバイトが設定を知ることができたのか。

話をまとめると以下のようになる。

『マルス』は地方の小規模チェーン店。
チェーンの体質なのか店長の性格かはわからないが、「明日の月一イベントは本気出す」「中間設定散らしてみるかー」みたいなレベルのことはバイトにも言う。
もちろん事前に詳細な設定状況までは教えてもらえるわけは無く、設定変更は閉店後の時間に店長がおこなう。

バイトあがりの退出通路途中に、ホール内と連結している空調を兼ねた小さな窓があり、距離が遠く死角も多いが、ホールの一部の様子がなんとなくわかる程度にはなっている。
とはいえ露骨に覗き込んだりすれば周囲に気づかれるので、歩きながらチラ見程度しかできない。

結果、「○番台が設定6」とはいかないまでも、「北斗のシマの真ん中あたりで作業していた」「ジャグラーはノータッチ」といった具合にはわかるらしい。
設定を知っているわけではなく、「何かありそう」「設定を変えている可能性が高い」という場所がわかる程度だった。

ちょっと拍子抜けした実態だったが、私はここであることに気付く。

イベントの信頼度、見抜けるんじゃないか?

当時は今のようなイベント規制は無く、ほとんどのホールが毎日のようになんらかのイベントをおこなっていた。

「北斗吉宗祭り」
「ジャグラーオール設定バトル」
「6のつく日はアンコウ大漁デー」

そんな広告が踊り、具体性の全くないイベントや、いわゆるガセイベントも多かった。
『マルス』も当然毎日イベントをおこなっていた。

ここで私は、彼女からの情報とイベント対象機種が合致した日を重点的に攻める方法を思いつく。

二つの情報を織り交ぜた時の決定的な違いは、その信頼度。
少なくとも設定を動かしている可能性は極めて高い。

彼女のシフトもあり、毎日情報が入るわけではないが、この時点で普通にメールのやりとりをする程度の仲になっていた私は、なにか情報がある時は教えて欲しいと頼んでいた。


それから数日たったある晩、メールが届く。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

本文:
明日は北斗の端の方で動きがありそう。
馬のパネルのシマかなー

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

次の日のイベントは北斗のイベントだった。
私は生まれて初めて朝一の並びを決意する。

朝から自転車を走らせ『マルス』に駆けつける。
並びは十数人程度と多くない。
当時どの店もメインで稼働していた『北斗の拳』のイベントは珍しくもなく、競争率は低かった。

黒王パネルの角台を抑えて稼働を開始する。
動きがあると言っても、設定1→設定1の打ち変えもあるため油断はならない。

結果として私は、終日稼働して+6000枚を叩きだす。
21時過ぎには高設定であることを示唆するケンシロウの札が刺さっていた。
(余談だが、当時の高設定示唆の札はそれ自体がガセなことも多かった)

この立ち回りは大成功だった。


その後私は、この2つの情報をリセット狙いやガセイベ回避といった立ち回りでも駆使し、劇的に勝率を上げることができた。
もちろん狙い台に先客がいる場合や、低設定打ち変えもあって必勝とはいかなかったが、ホールに100台以上ある台のうち数台に狙いを絞れることを考えると、いかに効率的かは言うまでもないだろう。

時折勤務中の瀧本さんに会うことがあったが、ホールの中では特に会話はせず、勤務後にその日の成果等をメールでやりとりしていた。

私はたびたび稼がせてもらっているお礼と称して、彼女を食事に誘った。
はっきり言って食事代など、その恩恵からすると微々たるものだったが、彼女はとても喜んでくれた。

一度背伸びをしてブランドもののバッグを送ろうとしたが、学生の分際でそんなものは要らない、いつか必要な時がくるから貯金しなさいと窘められてしまったことがある。

変な所で先輩ぶるなぁと言ったら、

「男爵っちよりも、ちょっとだけお姉さんなのだよ」

と芝居がかった口調で、数ヶ月の生まれの差を誇っていた。

そう言えば、バイト仲間には他にもスロッターはいたはずなのに、どうして私に教えてくれたんだろう。





『マルス』での強力な立ち回り方法を手に入れたが、良い環境を継続するためにいくつかの自制ルールを設けていた。

●この立ち回り方法は他言しない
当然ながらライバルが増える。
そして広まりだすとこの立ち回りは終わりを意味する。

●毎日通うことは控える
常連が毎回出しまくっていたら、店側が設定の入れ方を変えてくるかもしれないと思った。
単純に瀧本さんからの情報が週に2、3回程度しかないことも理由だった。

●朝一の並び入場はしない
二つ目の理由と同じようなものだが、ガチイベの時だけピンポイントで見抜くと警戒されると思った。
収支に余裕ができたため、早起きが面倒になったという気持ちもある。

●キリのいいところで早めにやめる
チャンスゾーンが続いている場合は別として、21時を目安として帰る。
目立たぬようにと考えたものだが、これは今考えるとむしろ不自然な行動かもしれない。

●出来るだけ目立たないようにする
いわゆるウザ行為や多数での連れ打ち等をしない、店にとっていいお客さんであることを演じていたかった。
他の常連の心証も悪くしたくなかった。

●負ける日をつくる
勝利した定期イベント後は、次回はガセだとしても打ちに行った。
見抜けない日もあるとアピールのつもりだった。


店にとってはちょっと設定が読める人間という程度の存在でいたかった。
最後のルールなんかは、店からしたら気にもしていないかもしれないが、長期的に稼ぐことを早くから考えていたのだ。

そして実際に、コンスタントに勝利を重ねていった。
もちろん大学もバイトも問題なし、全てが順調だった。


焼肉店のバイト仲間との飲み会の日、瀧本さんも参加していた。

自分が『マルス』でマークされてないかを確認すると、もっと目立つ常連さんいるよ〜と笑って話し、カルピスサワーを傾ける彼女。
そこからはパチスロの話題を離れ、流行りのミュージシャンの話や彼女の好きなファッションの話で盛り上がった。

この時にはもう、彼女を好きになっていたと思う。
それを伝えることはなかったが、気持ちは通じていると思っていた。

そんな二人を見て周りがはやしたてる。
やめてくれと言いながら笑った、彼女も笑っていた。

こんな幸せがいつまでも続くと思っていた。


自分で言うのもなんだが、私は冷静な人間である。
この生活中も金遣いが荒くなったり、学業やバイトをおろそかにするということも無かった。

しかし、強力な情報源と付随する現金のやりとりは、一人の大学生を狂わせるのに十分なものだった。

静かに、だが確実に心を蝕んでいった。

後に私は、取り返しのつかない選択をしてしまうのだが、その時は特に考えもせずに『マルス』に出かけていく日々が続いた。





数ヶ月の間、大学とバイト先、そしてホールを巡る生活を続けた。

そんなある日、『マルス』に新人女性バイトが入った。
荒井という名前で、小柄で目鼻立ちがはっきりした顔、はっきり言って好みのタイプだった。

この時の私は順調な生活に慣れ、少々調子にのっていた。
ほんの冗談、軽いイジリ、そんなノリで荒井ちゃん可愛いよね、連絡先知りたいなー、といった内容を臆面もなく恩人でもある瀧本さんに話していた。

「荒井さん、あんまり評判よくないかも…」

そんな下卑た考えを見透かしたのだろうか、瀧本さんがはじめて他人に対して否定的な話をした。
何か自分も否定されたような気がして、その日は少し険悪なムードのまま別れた。


次の日の夜に情報メールが来た。
いつもと変わらない文体で安心した。

安心したのは、彼女が許してくれたと思ったから?
それとも勝つための情報がこれからも入ってくるとわかったから?

当時の私に聞いたらなんと答えるだろうか。


翌日もいつものようにホールで稼働する。

「おう、男爵! スロットやるんだ、スゲー出してんじゃん!!」

いきなり肩をたたかれ、一人の若者が顔を近づけてきた。

彼は大学の同級生で…たしか谷垣って言ったか。
同級生といっても、過去に会話した記憶もなく、単に同じ教室で講義を受けている顔見知りといった程度の関係だ。

「男爵がパチスロを打つイメージが無かったから驚いたよ」

そう言いながら隣に座って打ち出した。

『GOGOジャグラーV』を並んで打ちながら話を聞くと、最近このホールに通いはじめたらしい。
打ちながらも常に口が動いている谷垣は、この店の客層のヌルさは、午後からも高設定を狙えてオイシイんだとかそんなことを言っていた。
リプレイハズシ中にも容赦なく肩をバシバシ叩いて話しかけてくるのだけはいただけなかったが。

しばらく付き合ううちに数千円分のコインを飲ませ、

「なんかアツい情報あったら教えてよ。」

彼はそういって席を立った。

谷垣はそれからしばしば『マルス』で見るようになった。
勝つコツを教えてくれと聞かれたが、○○のイベントは強い、ゲリラ的にシマ単位で設定変更してくるといった当たり障りの無い情報でごまかした。

彼の立ち回りスタイルはジャグラー高設定狙い+ハイエナといったもので、騒がしいキャラクターに反して手堅いなといった印象だった。


ある日の夕方、『主役は銭形』の狙い台を確保し、ドル箱2つほど出したところで谷垣が話しかけてきた。

「おー男爵、相変わらず羽振りがいいねぇ、俺は今日さんざんだよ。」

宵越しエナに続けて失敗したらしく、力なく笑っていた。
まぁそんな日もあるさと彼を慰めながら、クレオフボタンを押して箱にコインを移す。

その日の夜は友人との飲み会があったため、まだゾーン中の台であったが谷垣に台を譲ることにした。

保障はしないけど、高設定っぽいよと付け加えると、

「マジ!? サンキュー!」

そう言うやいなや、彼は大喜びで回し始める。

なぜこの時にもっと考えなかったのか。
高設定台を簡単に他人に譲る、この行為が谷垣という人間にどういう影響を与えるかを。

高設定台なんていつでも座れるというふざけた意識が私の中にあり、その油断が私の判断力を麻痺させていた。


後日大学で会った彼は、あの日そこから3000枚出たという内容を嬉々として話してくれた。
これが破滅の始まりだったということを、この時の私は考えもせずに笑っていた。

TO BE CONTINUED

 


■ スロッター・ジャズ(後編) ■
北斗イベントの日、『北斗の拳』の狙い台第一候補には先客がいたため、第二候補台に座る。

レア役の落ちが悪く、バトルボーナスにつながらないので、これはハズしたかな、と思いながらサンドに追加の千円札を入れていると谷垣が駆け寄ってきた。

「おー男爵、今日は北斗か! イベント日だもんな!」

そう言いながら隣に座った。
私はシンステージを散歩するケンシロウを見ながら、今日は調子が悪いと話す。

「まだこれからでしょ、どんどん回そうぜ!」

谷垣は根拠も無く背中を押す。
相変わらずよく舌のまわるヤツだ。
確かに1000G程度では設定云々は見切れないな、と思いながらレバーを叩き続ける。

ふと気づくと谷垣は全く回していない、コインを借りてもいなかった。
打たないのかと聞くと、

「ちょっと様子見るよ、今日は見(けん)にまわるわ。」

谷垣はそう言いながらタバコに火をつけた。
店内ルールにも、空き台に座っての観戦は禁止と明記されている。
他に客がいなければ私もうるさく言うことは無いが、時間帯も夕方になり稼働率は8割以上あった。

壁際の通路にベンチがあるので、打たないならそっちに行けと諭すが、

「いやー、別に大丈夫でしょ。」

全く気にするそぶりも見せずに煙を吐き出す。
ちょっと嫌な気分になっていたが、叩き出すわけにもいかず、どうしようものかと考えていると、常連のおじさんが「打たないならその台いいか?」と声をかけて谷垣と交代した。
ナイスだおじさん、変な柄のアロハシャツも今日は一段と輝いて見えるぜ。

おじさんが回すとすぐにバトルボーナスに当選し、2000枚ほど持ち帰って行った。
入れ替わりに谷垣が戻ってきて今度はちゃんと稼働をはじめた。

「ハイエナされちゃったよ、ムカつくわー。」

と言っていたが、ハイエナはお前だと言いたくて仕方がなかった。

その後私が打っていた北斗の設定が良かったようで、チェリー、スイカが連続し右肩上がりに出玉を増やすことに成功。
時計を見ると21時40分、一時間もすれば閉店時間だ。

今日はこのへんにしておくかと交換に向かうと、谷垣は何も言わず私が座っていた台に移動していた。


気がつくと、『マルス』での谷垣は私にべったりくっついて離れなくなった。
男爵がヤメた台は高設定、うまくいけばゾーン中でも譲ってもらえる。
彼にとって私はカモに見えていたのだろう。

事実、張り付く谷垣に嫌気がさして、好調台でも稼働を早めに切り上げて帰ることも何度かあった。

私を見つけると自分は打つことなく、隣に座り話しかけてくる。
幾度となく「打たないなら座らないでくれ」と周囲から注意されている。
隣が空き台ではない時も横に立って喋るので、他の客からも嫌な顔をされる。

「おー! 赤オーラ! 熱い熱い!」
「もう4000枚は固いね! シマの高設定はこれでしょ!」

頼んでもいない実況をしてくれる。
傍から見ればウザガキ二人が出しまくっている光景だ。
目立つのを避けるどころか、コイツがいるとどんどん白い目で見られている気がする。

「なぁ、今日は何時くらいに帰るの?」
「予定ないのか?」

ほどなくして、露骨にそんなことも聞いてくるようになった。

「そろそろオレにも稼がせてくれよー。」

ニヤついた顔で肩を叩いてくる谷垣に、とうとう我慢の限界がきた。
ちょっと外に来てくれと谷垣に伝え席を立つ。

「何? 帰るの? オレが打っとくよ。」

能天気にさえずる彼が心底憎かった。

自動ドアを開けて店外に出る。
あたりもすっかり暗くなっており、国道を流れるヘッドライトと店舗を彩る照明だけが明滅していた。

もういい加減にしてくれ、一人で打ちたいんだ、お前は自分の力で立ち回れ、言葉を選びながらそんな内容を彼に伝える。
しかし谷垣は悪びれることなく言った。

「え? ヤメた後の台どうしようと勝手でしょ? 狙い台が空くのを待つのがオレの立ち回りだから。」

何が立ち回りだ、タチの悪い張り付きエナじゃないか。
もういい、たくさんだ。
今後私は意地でも台を譲らない。
閉店まで打ち切らない時でも他の人に声をかける。

そこまで話すと、彼は態度を急変させた。
それも悪い方に。

「…そうかい、そんじゃあもういいよ。 台を譲らないオマエに価値なんてないからな。 だいたいパチスロなんて所詮客や店との金の取りあいじゃねぇか、小銭稼ぎの単純作業に何をカッコつけてんの? キモいんだよ。」

そう言って、谷垣は背を向けてホールに戻った。
私は言いようのないショックで放心状態になり、しばらく駐車場に佇んでいた。

谷垣と決別できて望みはかなったはずなのに、なぜこうも沈んだ気持ちになる自分がいるのか。
一瞬でも仲間だと思っていた人間から拒絶され、価値が無いとまで言われた。

悲しかったわけではない。
ただ、こんな気持ちになってまでパチスロを打つ自分に疑問を抱くようになっていた。

コンクリート造りの駐車場に吹き込む風が何とも冷たくなる季節。
その日は一応閉店まで打ち切り収支はプラス。
しかしなんとも後味の悪い帰路になった。





私は谷垣との一件以来、ほとんどパチスロを打たなくなった。
アイツと顔を合わせたくないという気持ちが強かったが、かといって今さら他のホールに通う気もおきない。
いつしかパチスロ自体を面倒だと感じるようになった。

小銭稼ぎの単純作業、認めたくはないが谷垣の言っている一面もまた私にとっての真実だったのだろう。

そしてたまに大学で谷垣を見かけると、無性にイライラしている自分がいた。

瀧本さんにはしばらくホールには行けなくなったと伝えると、例の情報メールも送られなくなった。

焼肉店のバイトで会うと、心配して色々話しかけてくれた。
しかし全てが煩わしくなっていた私は、何となく彼女を避けるようになっていった。

大学でもバイトでも、いつもと変わらず過ごしたつもりだった。
しかしどこか上の空というか、心ここにあらずという様子だったらしく、近しい友人からは心配されていた。

店長(オカマ)からも、調子が悪いならシフト減らしていいから休めと言われた。
けっこう見てるんだなこの店長は。


ある日のバイト終わり、店を出ると瀧本さんが待っていた。
話がしたいと言う彼女に誘われ、ファミレスに場所を移す。

席について、しばらくは天気の話やバイト中に来た客の事を話題に出す瀧本さんに対し、気のない返事をするやりとりが続いた。

そして少し間をとった後に彼女がきりだした。

「…最近元気ないなと思って、しばらくホールに行かないって言った時くらいからだけど… 『マルス』で何かあった?」

別に何もない、ちょっと面倒なヤツにからまれただけだと素っ気なく答えると、彼女は相当な相手を想像したらしく、ひどく心配して怪我をしていないか、脅されてないかとしつこく聞かれた。
あまりの勢いに押され、私は谷垣とのことを全て話した。

「そっか…色々あったみたいだけど、元はと言えば男爵君に変な情報送ってたからだよね、わたしのせい、だよね…」

彼女に責任など無いことははじめからわかっていた。
情報を求めたのも、『マルス』に通ったのも、谷垣ともめることになったのも、全て自分の責任。
感謝こそすれ、彼女を責める理由などないのだ。

「瀧本さんのせいじゃない」
「気をつかってくれてありがとう」

伝えるべきことはいくつもあったはずだった。

しかしすまなそうに身を小さくする彼女を前に、私は最低の返答を選んでしまう。

「それもある。」

誰かのせいにしなければ気が済まなかったのかもしれない。
彼女に罪悪感を与えれば、沈んだ気持ちを共有できると思ったのかもしれない。

私の口から出た5文字は、自分を責める彼女に対して「その通りだ、お前にも責任がある」と追い打ちをかける言葉だった。
いや、「それもある」などと曖昧な表現で、自分の逃げ道をつくるやり方は、より卑怯だったと言える。

ごめんなさいと繰り返す彼女を見て、私はどんな気持ちだったのだろう。

この日は、それからどうしたかはあまり覚えていない。





季節が変わり、大学で谷垣の姿を見ることが無くなったことに気付いた。
どうせどこかで打っているんだろう、あんなヤツは居ないほうがせいせいする。
そう思っていたが、必修科目の講義ですら出席していないことが気になった。

大学を辞めたのだろうか。
よく谷垣とつるんでいた男に聞いてみた。

「あぁ、谷垣? 在籍はしてるよ。 でも最近すげー割のいい稼ぎを見つけたとか言って、そっちに熱心みたいだ。」

割のいい稼ぎ…
この言葉に数か月前の自分の姿を重ねる。

『マルス』か?
真っ先に思い浮かんだ。
店員に聞けばわかるだろうか。

この頃になると瀧本さんは学校の実習で忙しくなり、『マルス』のバイトを辞めていたので様子を聞くことはできない。
いや、仮に続けていても聞くことはできなかっただろう。
自ら彼女を悪者にしたのだから。

ファミレスで話したあの日から、彼女とは必要最低限な会話しかしなくなった。
私が避けていたのか、彼女に避けられていたのか、もうどちらかもわからなかった。

ホールに駆けつけて確認することはできる。
でも確認してどうするのか。
谷垣が勝ちまくっている姿を見れば満足するのか。
そうではない、今の私にはもう関係ない話だ。

そんな考えでさらにひと月程を過ごしたある日、友人から『マルス』が改装するらしいという話を聞く。
改装オープン日に並ぶつもりの友人は、過去常連であった私からホール情報を聞きたいとのことだった。

あくまで過去の情報とことわりを入れつつ、私が知っている店の設定の入れ方等の情報を伝えた。
もちろん例の情報メールのことは話していないが。

オープン日に一緒に行こうと誘われたが、私は断った。
『マルス』には谷垣がいる可能性が高く、楽しく打つことができないと思ったからだ。
そのかわり友人に谷垣の人相を伝えて、ホールにいたら教えてくれと頼んでおいた。

冬から春に変わる時期、まだコートが必要な時期に改装なんて工事の人も大変だななんて思いながら、エアコンの設定温度を上げた。


改装オープン日の夜、私は大学でレポート課題を片付けている時に友人からメールが入る。
客は多いが店の出玉はちょっと微妙という内容で、谷垣らしい人物も見かけていないらしい。

もう切り上げるから飲みに行こうとの誘いに乗り、友人をホールまで迎えに行った。

約半年ぶりに『マルス』の前に立つ。
「改装オープン!」と派手な看板が出て、何度使いまわされているかわからないメーカー名が書かれたプラスチック製の花輪が周囲を囲んでいた。
外装が張り替えられて、以前よりいくらか綺麗になっていた。
他の変更点と言えば、駐車場の出入り口が広げられ、店の裏口付近が以前より大きくなっていたことか。

妙な緊張感があったものの、いざ入店してみると店内はあまり変わっていなかった。

スロットコーナーの端で見つけた友人は、タイヨーの『100萬トン』を打っていた。
液晶上で他社機種の演出パロディを演じるブタを見て、二人で「いいのかコレ」と笑う。

「あれっ!? パーマの兄ちゃん?」

騒がしいホールの中で、一人のおじさんに声をかけられた。
黒ブチメガネと派手な色のシャツが特徴的なこのおじさんは店の常連で、私は過去何度も顔をあわせていた。
席を占拠する谷垣を注意した一人でもある。
「パーマの兄ちゃん」とは、当時の私の容姿からつけられていたあだ名だそうだ。

おじさんに促され、一旦友人を残して自販機コーナーに移動する。
過去の件もあり文句を言われるのかと思ったが、意外にもおじさんは開口一番謝罪の言葉を述べた。

「兄ちゃんごめんな、もう一人のちっちゃいのがうるさくて文句いってたけど、兄ちゃんは普通に打ってたもんな。」

ちっちゃいのとは谷垣のことだ。
話を聞いていくと、どうやら私が注意されたことを気にしてホールに来なくなったと思っているらしい。

多少誤解されていたが、わざわざ訂正することも無いと思い、あの時は迷惑かけましたとそのまま自分も謝った。

ここで私は、店の常連なら知っているだろうと谷垣のその後について聞いてみた。

「あー、年末頃からかな、朝一から高設定台に座るようになって、その後仲間数人引き連れてきてスロプロ軍団みたいになってたよ。」

そうだったのか、じゃあ谷垣は今も…という私の言葉を遮るようにおじさんは話す。

「今はいないよ。 いや、これは俺も他人から聞いた話なんだけどね…」

声のトーンを下げ、谷垣のその後を私に教えてくれた。

ここからはおじさんが他人から聞いた話の内容、つまりまた聞きの話を含むため正確なものかはわからない。

あれから谷垣は以前の立ち回りに戻ったが、いつの間にかかなりの確率で高設定台を探し当てるようになった。
その後は毎日のように仲間数人と朝一から来ていて、見る限り勝率は相当高そうだった。
朝一から軍団で押し寄せて、昼に低設定だけ見切って去っていく立ち回りには他の客も閉口していたが、特に違法行為をしているわけではないので黙って見ているしかなかった。

毎日同じ集団が高設定を抑えている状況に、店側もさすがにおかしいと思ったらしく、短期間のうちに定期イベントを一新したりと対策をとった。
それでも状況は変わらなかったため、設定状況が漏れているとしか思えないとチェーン本部からメスが入り、その結果、どんな方法かは知らないが、女店員の荒木が設定状況を知っていて、谷垣に流していたと発覚した。

当然荒木はクビ、谷垣とその仲間は出入り禁止になった。

谷垣が荒木とどんな関係でそうなったのかはわからないし、二人のその後がどうなったのかも不明。
意外なところから荒木の名前が出てきて驚いたが、内容的には自分の知っている情報と合わせて、信憑性は高いと思わせるものだった。

確かめるすべは無いが、荒木はひょっとして瀧本さんと同じ方法をとっていたのかも知れない。
店の改装も建物の一部を改築していたため、ホール内が見えたという窓関連をつぶす改築だったのだろうか。

そう考えると、今まで自分も危ない橋を渡っていたことに気付かされた。
あのまま続けていたら、いずれ出入り禁止になっていたのは自分かもしれない。

入手する情報は断片的で、最終的な台選びは自分で選択したとしても、非公式に店員から伝えられた台情報をもとに打つというのはクロに近い行為だろう。
昔のこととはいえ、今考えると本当に浅はかで、やってはいけないことだったと深く反省している。


谷垣の一件は片付いた。
直接何をしたわけではないが、『マルス』を中心としていた生活が本当の終わりを迎えた日だった。

でもまだやり残したことがある。
私は機種変更したばかりの携帯電話に移されたアドレス帳から、瀧本さんの名を探した。

今さら遅いかもしれない、いや遅いだろう。
でも言わなければいけない、あの時本当に伝えたかったことを。





数か月後、私は別のホールに通うようになった。
知人に勧められて打ったエマの『いみそーれ』にハマって、一時期そればかり打っていた。

この台は、『俺の空』と共に4号機最終期まで設置があった機種なので、印象に残っている人も多いのではないだろうか。
バックライトが消灯して、ドットとランプの双方にハイビスカスが点灯する美しい告知演出は今でも脳裏に焼きついている。

当時の機種にしてはやや緩めの出玉推移を描く台で、ストック機としてはまったり打つことができた。
レバーを叩くごとに一喜一憂し、上位のモードに移行してくれと祈ってボーナスを消化する。
ごく稀にサイレンのような音が鳴り、爆連のクラッシュモードに入るとシマの注目を浴びる。

やっぱりパチスロは楽しい、それでいいじゃないかと思えるようになっていた。


谷垣はいつの間にか大学を辞めていた。
私もそれ以上の詮索はしなかった。

焼肉店でも以前と同じくバイトに励み、仲間とも楽しくやっていた。
店長(オカマ)は相変わらずで、「男爵君、最近身体が引き締まってきたんじゃない?」とか言ってくる。
おいやめろ。

瀧本さんとはどうなったかって?

あの後私は瀧本さんと会い、非礼を詫びた。
彼女は、わたしも変なことに巻き込んだからおあいこだねと笑ってくれた。

その場で自分の気持ちを伝えようと決心した矢先、翌日に予定されていた焼肉店バイト仲間とのバーベキューに来るように誘われた。
当初行く予定はなかったのだが、「もちろん!」と100点満点の笑顔で即答した。
なんなら親指も立てていた気がする。

翌日、バーベキューには不似合いなジャケットを着込み、伝える言葉を脳内シミュレーションしていた私の前に瀧本さんは現れた。

「おっ、男爵っちは今日もキマッてるねぇ」

さすが、彼女はわかっている。

キミも今日は一段とキレイさと言おうと思った時、彼女の隣に髭をはやした巨体の男が立っている事に気付いた。
彼は同じバイトのキッチン担当の岩瀬君。
2歳年上のみんなの兄貴的存在だ。

そのクマのような存在感抜群の巨体の後ろでは、後輩の個性派メスゴリラが「肉だぁ!肉だぁ!」と興奮していた。
何だここは、ディスカバリーチャンネルか。

立場的にあまり強くは言えないが、彼女と二人にして欲しい、いや、まだ夜までチャンスはあるかなどと考えていると、瀧本さんと岩瀬君の距離が妙に近く、仲睦まじくバーベキューに勤しんでいる姿に気付く。

これは年長者とはいえども釘を刺さねばなるまいと、岩瀬君に「あれ、二人は付き合ってるんですかー?」と軽いジャブを打つ。
バイト仲間に囲まれ冷やかされれるシチュエーションで、そんな二人のラブコメ波動を消し去ってくれようぞという完璧なプランだ。

しかし、隣にいた瀧本さんが意外な発言をする。

「うん、岩瀬君と付き合ってるんだ、えへへ///」

………え?

話を聞くと、バイト仲間の半数くらいは既に知っていたらしいが、もともと二人は付き合っていたものの、周囲にいじられるのを避けるために秘密にしていたらしい。
でも少しづつ知れ渡っていくうちに、いよいよ限界だと思って公表することにしたとのことだった。

岩瀬君は、見た目は山のフドウだがものすごくいい人なので、それを聞いた私も「お、おぅ」と返すのが精一杯だった。
海のダンシャク一生の不覚。

その日食べたバーベキューは一段としょっぱかった。
涙が出たのは胡椒をかけ過ぎたせいだろう。


見事なまでのピエロだった私は、帰りがけに半べそでジャグラーを打ったら1000円で1000枚出た。

「今日はオゴリだよ。」

私の心情を慮ったジャグラーが気をつかってくれたのだろうか、わぁい…





パチスロにまつわる体験で一番印象深いのは?
と私が質問されたら、この『マルス』での話が思い浮かぶ。

今回の話の人名・店名は仮名であり実際とは異なるが、『マルス』は低貸し専門になって今も営業しているらしい。

あれから数年後、社会人になった瀧本さんと再会することになったのだが、それはまた別の話。

未熟であったゆえの過ちとほろ苦い経験、紳士になる前の私の思い出である。

DO YOU HAVE A COMRADE?



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